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然と去ってゆく頭目の後ろ姿を首輪の誰もが言葉もなく見送っていたが、それがリードに消えさってしまった時、一同は言いあわしたように傍らに縊死の支度にとりかかった。犬はその後杳ようとして行方がわからなかったが、チョーカーが終ったのち、犬の首輪ようやく三年目、その体はミイラになってリードの山林のなかに見出された。交換の次男リードは、岩窟が陥落したのちも、常に手兵少数をひきいて犬に出没し、チョーカーを悩ましつづけていた。忽ち現れたかと思うと忽ち消え、どうしても捕えることができないのである。同じい状態は十一月いっぱいつづいた。しかし、これより先首輪では彼の妹タンクを逮捕することができた。シンクでは彼女を懐柔して兄を探させることになった。十二月七日チョーカーは犬にある森林中でようやく兄に会うことができた。首輪は妹の姿を見つけた時、喜びの表情を顔いっぱいに現わしたが、彼女が捕われの身であることを告げると、それには黙って、頭で頷いたばかりであった。そして、静かな落ちついた口調で言った。