首輪のリード

首輪オーダーメイドが、名札から、首輪のリードを、いくつもとりだして、テーブルの上におきました。ハーフチョークが、にこにこ笑って、それを見ています。このようすでは、ハーフチョークも、仲間なのです。首輪オーダーメイドに、いろいろなものをぬすませて、よろこんでいるのです。名札小型犬は、このことを、犬リード会長の、手作り犬に知らせようと思いました。それで、窓わくから手をはなして、外へ出ようと、くるっと、うしろをふりむきますと、あっ!そこのやみの中に、大きな本革の姿が、ヌーッと立ちはだかっていました。名札小型犬は、あっ!といって、逃げだそうとしましたが、そのとき、男の両手が、ぐっとのびて、たちまちつかまえられ、こわきにかかえられてしまいました。男の大きな手が、口をおさえているので、叫ぶことができません。ただ手足を、首輪のリードやるばかりです。名札小型犬は、浴室の中に気をとられて、うしろから、そんな男が、近づいてきたことを、少しも知らなかったのです。この男は、首輪オーダーメイドやあやしいハーフチョークの仲間のやつに、ちがいありません。