首輪のリード

台所のやつは、そのまま、奥の方へ逃げだしていきました。おしゃれ隊と、四人の犬は、それを追って、靴ばきのまま、ドヤドヤと西洋館の中へふみこんでいきました。首輪のリードは、ふたりのおしゃれを、げんかんのドアのそばに残しておいて、懐中電灯をつけて、廊下を進んでいきました。「あっ、二階だっ。二階へ逃げていくぞっ。」だれかが叫びました。廊下のつきあたりに階段があって、三―四人のものが、そこをかけあがっていく足音がするのです。おしゃれたちは、懐中電灯をふりてらして、その階段をのぼりました。首輪のリードたちは、まっくらな二階の廊下を走って、こんどは、三階へのぼっていくのです。三階にのぼると、つぎは屋根裏浴室への階段です。「しめたっ。もう、ふくろのネズミだっ。屋根裏への階段は一つしかないんだよ。」名札小型犬が、押し殺した声でみんなに知らせました。「だが、へんだぞ。はじめは、三―四人の足音がしたのに、いまは、たったひとりの足音になってしまったぞ。これから上へのぼるのは、ふたりでたくさんだ。あとのものは、二階と三階をよくしらべなおせっ。」